父との契約 ②
紀元前のエジプト。
私は少年の預言者でした。
少年の一族は、代々、預言者としての地位にあり、特に少年は生まれた時から『神の子』と崇められ、何百人いる他の預言者の中でも特別な立場を与えられ、王のすぐ側で政のあれこれの助言を求められる立場にいました。
当時の少年としての私自身は、そのことに何の関心も無く、ただ淡々と立場を遂行しているだけでした。
その当時の想いが、催眠中にハッキリと蘇ったような感覚を覚えています。
そんな中で、王様の政において、預言通りに上手くいかない事が何度か起こり、
また、災害や飢饉などが重なり、
それらのこと全てを預言者の少年一人の責任とされてしまう出来事が起こりました。
一族は全員迫害され、無残な末路を辿りました。
少年は、火炙りに遭い殺害されてしまいました。
少年であった私は、自分が死ぬ事より、家族に悲惨な思いをさせてしまったことを酷く後悔し、罪悪感に苛まれました。
『次に生まれ変わったら、失ったこの家族を、今度こそ一生 私が責任を持ってお守りします』
強い罪悪感や、後悔の思いは、オーラにまでも深い傷を残し、世紀を超えて影響を及ぼすものとなります。
私の現在の父は、その時の祖母。母は、母で、
最後まで生き残っていたのが、父である祖母でした。
『お前は、今後如何なる時もその能力を発揮してはならない。お前の存在は、周りの者を不幸にする』
祖母の強い想いです。
父に宿る祖母の想いが、私のオーラの傷と反響し、
私の意識は生まれ変わった現世で、家の奥にある押入れに閉じ込められ、何枚も厚い布団を被せられていました。
布団を全て取ると、さらに父と私の足が鎖で繋がれていて、絶対に家から出られなくなっていたのです。
家に居て、両親のことを見る。
能力を発揮するのはもちろん、世間に出て自分を表現することは到底不可能な状態でした。
実際に、いつも「何もしなくていい」と言われていました。
どこに居ても、気持ちが家族から離れることは無く、頻繁に家に戻り、母の付き添いなどをしていたことがやっと腑に落ちました。
親を思う気持ちが無かった訳ではありませんが、いつも自分の中で何故そうするのか?
『何で帰るんだろう。仕方が無い』
諦めのような、言いようの無い感情を持っていました。
催眠の中で、父と繋がった足の鎖を外し、目を覚ますと、目に見える景色が一変していました。
涙が止まりませんでした。
暗い長く続いたトンネルから、ようやく出口を見つけて、地上に出た瞬間でした。
毒母だと思っていた母は、父の方を見ていただけでした。
祖母であった父の意向に沿うように、父に代わって私を家に縛りつけていたのです。
それからは短期間の間に、完全に本来の自分、何ものにも制限されない自分自身を取り戻したようで、
加速度をもって、家族や友人、環境が変化していきました。
今は、毎日が愛と光に溢れる幸せな日々を過ごしています。
今まで経験してきた全ての事に光が当たり、
『今までのこと全てが、ここに至るための必要な出来事』
と感謝の気持ちで満たされています。
私の経験したことは、私だけの特別な経験ではありません。
思い通りにいかない事の裏側のストーリーを読み解き、さらに皆さまお一人お一人が、ますます輝きを放つよう、微力ですがお力ぞえ出来れば幸いです。
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